タイのプミポン国王が崩御されて1ヶ月、未来世紀ジパングで崩御後のタイの模様を特集しており、タイ国民に愛されたプミポン国王の手腕がわかりやすく、また日本に置き換えても考えるべきポイントがあると思いまとめました。
タイに行かれた方ならわかると思いますが、プミポン国王の手腕はすごいです。タイの民衆の目線に立つ国政をされていたことが番組内の随所でわかりました。老若男女を問わず国王の為に涙を流し、スマホの待ち受けにはプミポン国王の写真、街中で販売される喪服。この感覚は愛国心が薄れてしまった今の日本人にはわかりづらい感覚かもしれません。
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引用(http://toyokeizai.net/articles/-/140327)
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タイで食べられるティラピアは天皇陛下の贈り物
アジア圏で唯一植民地を免れた日本とタイは王室通しの親交も深く、1960年代のタイの食糧危機には魚類学者としても有名な今上天皇陛下から養殖ティラピア50匹をタイに進呈し、養殖を勧めたそうえす。今ではタイでも人気の食用魚のティラピアですが、もともとは日本から進呈されたものが繁殖したのだということに驚きました。
ティラピアという魚は繁殖力の強い淡水魚で、鯛の味に近く美味しいです。日本では”イズミダイ”として寿司にも使われたりしています。淡水魚なので寄生虫が懸念されますが、養殖なので安全なようですね。タイではムニエルのような形で食べられます。
引用(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%94%E3%82%A2)
タイではよくフライにして、チリソースをかけて食べます。淡白な味がチリソースともよく合います。
プミポン国王がゴールデントライアングルをコーヒー畑に
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最近はゴールデントライアングルという言葉を聞いたことのある人は少ないのでは?と思います。タイ・ミャンマー・ラオスの国境沿いの山岳地帯で、第二次世界大戦後以降、ケシの実を始めとする麻薬の栽培に従事していた場所として有名です。
その麻薬撲滅を兼ねてプミポン国王はコーヒー豆の栽培に従事するように指示を出していたとのことです。
生産性を追い求める資本主義
もともとゴールデントライアングルに住む山岳民族の民は、思想などに興味がなく平和に暮らしていたのですが、南から資本主義、北から共産主義が押し寄せ、ベトナム戦争時にはどちらかにつくように迫られ、結果的に軍備を整えるために麻薬の製造に手を出したこともあるようです。
通常の農作物よりも高額な麻薬を密売することで、効率よく軍備を装備でき、思想家たちから身を守ることにもつながっていたようです。
FTA(TPP)でメキシコ農業はむちゃくちゃになった
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同じようなことがFTA(自由貿易協定)にも言えます。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)はFTAの多国間になったものです。すでにアメリカ・カナダ・メキシコはFTAを結んでおり、メキシコとしてはトウモロコシの貿易が盛んになると想定していたのですが、結果的に価格面でアメリカに負け、メキシコのトウモロコシ農家の人々は食えなくなりました。
しかし、食えなくなったからといって、農業をやめるわけにはいかず、彼らの多くは栽培する商品を変えたわけです。ゴールデントライアングルと同じ麻薬ですね。
そのため、メキシコは現在とんでもなく治安が悪くなっています。麻薬で莫大な資金を手にしたマフィアがのさばってしまい、正義感あふれる市長が殺されたりしています。
トランプ政権になりTPPがどうなるのか気になりますが、こうした悪しき例から学び、農業を守ることは重要な施策なのではないかと言えます。
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